カードローンの新規申込みとクレジットカードの発行申込み、それぞれ同時に申込みすれば、審査に通りやすいという情報を目にしました。カードローンはここ数年、通ったりだめだったりの繰り返しで、最近は新たにクレジットカードを作ったことはありません。この方法で、審査に通る確率を上げることはできますか。
(⇒複数同時申し込みは本当にオススメ?)
短期間に複数社への融資申し込みは悪印象になり避けるべき
昔から、カードローンの申し込みの際のテクニックとして、「同じ日に複数の会社に申し込むと、審査に通りやすい」というものが、都市伝説のようにいわれてきました。審査に通りやすさを狙う人は、実は審査に通りにくい、または一度審査NGを受けた人といえます。
こうした人たちが気にするのは、個人信用情報機関に記録された、自分の個人信用情報です。個人信用情報は、全国の金融機関が、融資の申込みをうけたときに、融資OKかを判断するために参照するデータリストです。
単純なイメージとしては、申込み者がお店にやってきて、融資申込書に記入、お店の担当者が本人の名前などで個人信用情報を参照し、申込書の内容(とくにいままでの借り入れ状況、現在の借り入れ先やその額)と見比べて間違いやウソがないかをチェック、OKであれば融資、という流れになります。
このとき、参照のため、個人信用情報にアクセスした、という記録もデータベースに残る、というところがポイントです。○月○日、どこの会社からの参照があった、的な履歴となります。
たとえば、5日間、1日に1社の金融機関に融資申し込みをしてNGになった場合、申込みの記録が連続5社、残っていることになります。それでいくらの融資が下りたという記録がなければ、次回の申し込み者に「あちこち断られ続けている人」と印象付けてしまうことになります。
そのため、同日、ほぼ同時刻に連続申込みすれば、信用情報に記録される前に審査申込みができる、というのが、前述の都市伝説テクニックのキモです。ただ、現在ではデータベース化が進み、店頭での参照記録が即座にセンターに登録されると考えたほうがよいでしょう。かえって印象が悪くなるため、おすすめできません。
なぜカードローンとクレジットカードが同時に利用できるのか
クレジットカードは街でのショッピングや大きな買い物をした際に使用すると、とても便利なカードです。ツケ払いと言う形で支払いを済ませる事ができるため、現金を用意する必要が無いし、引き落としされる期日までに口座に入れておけば良いので、ピンチな月も事前準備できるため、有意義なカードとして利用されています。
カードローンはまとまったお金が必要な時に融資を受ける事ができる商品です。目的を問わないローンのため、借りたい時に借りられる便利な使い方ができます。少額融資も可能なので、急な出張が入りお金が必要になった時や子供のお稽古代等、突然の出費に対応できます。利用限度額内であれば月に何度も繰り返し借り入れする事もできます。しかも何度借り入れしても手数料無料なので、お得に利用できます。
この2つの機能が一体化し、同時に利用できるのがクレジットカードローンです。同時に利用するためには、事前申し込みの際に契約が必要になります。すぐに使わなくても、変更を申し出しない限り機能が喪失する心配は無いため、契約しておくと安心です。クレジットカード同様に、使った分だけ貯まるポイントを導入している会社もあります。貯まったポイントはギフト券や商品、マイル等に交換できるため、希望の商品を受け取る事ができます。
クレジットカードローンは、ピンチな時に役に立ちます。旅行先で遊びやご飯でお金を使いすぎてお土産代が無くなってしまった時や、大切な人へのプレゼント代が無い時等、すぐに現金調達したい時に便利です。しかもカードを複数枚持つ必要が無いため、財布の中がゴチャゴチャにならずに済むし、入れたまま忘れてしまう心配も無く、ライフスタイルに合わせて使える最適なカードでもあります。
ショッピングカードと少額融資のカードローン、使い道はそれぞれ違いますが、困った時に持っていると便利な1枚であり、複数の機能が一体化しているからスッキリと整理できます。
(⇒買い物と融資を上手く使い分けてみよう)