去年、銀行のカードローンの審査に通り、クレジットカードの審査に落ちました。通常は逆なような気がします。一般的に、どんな違いがあるのでしょうか。
（⇒審査に通る場合と落ちる場合の違いって？）
審査では申込者自身の信用状況が重視されるため、大差なし
クレジットカードもカードローンも、どちらも新規加入・利用の際には審査があります。申込書に必要事項を記入し、収入などの返済能力や、現在までの他社利用（借り入れ）状況を判断され、ＯＫであれば利用開始、ＮＧであれば次回の申し込みに持ち越しとなります。（参考ページはこちら→融資の審査に通る為の基準について）
もし、クレジットカードを新規発行する場合、ショッピングだけしか利用しないという選択ができたなら、カードローンの審査より、かなり通りやすい審査になります。なぜなら、ショッピングはあくまでも商品の分割購入の延長であり、返済能力はカードローンほど問われないからです。
しかし、現在ほとんどのクレジットカードにはキャッシング機能がついているため、審査はカードローンと差がないということになります。銀行などの金融機関にしても、クレジットカードにしても、以前に支払遅延があったなど、信用ができない情報がある場合や、収入が安定していない、などの不安材料がある人への融資は避けたいからです。
ただ、銀行・消費者金融に対して、クレジットカード（信販）会社は、もともとの業務形態が異なります。そのため、審査の際に信用状況を判断する、外部組織が違います。この外部組織、とは保証協会です。
この保証協会の審査と、申込み窓口となった会社のノウハウが組み合わせられて、それぞれの審査基準に、細かな違いが出てきます。しかし一概に、どの会社なら審査にとおりやすい、ということはいえません。どうしても個人の信用状況が、いちばんの判断の柱になるためです。
質問の場合、銀行の審査に通った後、クレジットカードを申し込む間に、何か信用を下げることをしていたかもしれません。たとえば、１か月以上、借り入れの支払いが遅れたり、などです。
どちらかの審査に通らなかった場合、別の審査に申込むというのは一つの手段としてあります。そのときは、なぜ通らなかったかという自己分析が重要です。場合によっては、個人の信用情報を記録している機関（個人信用情報機関）への問い合わせも必要となります。
銀行カードローンはクレジットカードの審査に影響を与えません
クレジットカードは、現金を持ち歩くことなくショップで買い物ができます。会計がスムーズに進むので、手間がかからず時間の節約にもなります。
インターネット通販での買い物も、コンビニエンスストアや銀行などに代金を振り込みに行く必要がありません。また、カードショッピングをするたびにポイントが付与されてお得です。
さらに、特定のショップでの買い物だと、割引価格での購入ができるというクレジットカードもあります。ショッピング保険や海外旅行保険が付帯しているものもあります。
このように非常に便利なので、クレジットカードは人気があります。しかし申し込みをすると審査がおこなわれます。そして、その審査に通らなければ契約することができません。
特にキャッシング機能がついている場合は、審査がやや厳しくおこなわれます。キャッシングの希望金額の3倍以上の年収がなければならないという条件がついてくるのです。（参考ページはこちら→融資の審査基準はどれも厳しい？）
これは、総量規制という法律によるものです。キャッシングするお金は、年収の3分の1まででなければならないと、日本の法律で決められているのです。したがって、他社のキャッシングやカードローンで既に年収の3分の1のお金を借りている場合は、審査に通ることがかなり困難になります。
（⇒融資の限度額の決まり方）
しかし銀行のカードローンなら総量規制の対象外なので、審査に影響を与えません。たとえ年収の3分の1のお金を借り入れしていたとしても、それ以上のお金の借り入れは法的に可能なのです。
クレジットカードの申し込みをしたいけれど、カードローンも利用したいという人は、銀行のカードローンを選ぶことをおすすめします。それならば、いくら借りても総量規制に引っかかってしまうことはありません。
さらに既に消費者金融で借りていて、そのせいで総量規制に引っかかってクレジットカードの契約ができないという人も、銀行のカードローンを利用して、銀行から借りたお金で消費者金融での借金を完済することをおすすめします。そうすることで、総量規制に引っかからなくなります。
【参考ページ】
クレジットカードとカードローンの違いを知って使い分けをしよう
