自分は半年ほど前からアジア雑貨をネットで販売するネットショップを経営しています。思うように売れないこともあり、商品を仕入れるための資金もままなりません。とりあえず必要なお金をカードローンで借りたいと思っているのですが自由業でも借入できますか。審査は厳しいのでしょうか。
（⇒経営者という立場から融資審査を考える）
もちろん可能ですよ
自由業、自営業でもカードローンからお金を借りることは可能です。ただ、自営業の場合は審査が厳しいというのはウソではありません。カードローンを取り扱っている金融機関は自営業の人にお金を貸したくないというわけではないのです。自営業というのは会社勤めと違ってどれくらい収入を得ているのかというのがわかりにくいので審査に慎重になっているだけなのです。年収が数千万円ある人も自営業の人はいますし、ほとんど収入のない自営業の人もいます。それを見極めるのがカードローンの審査です。自営業のカードローン審査が通常の審査と違うのは借入額がいくらであっても収入証明が必要になることです。通常、会社員が借入をする場合は５０万円以下の借入であれば収入証明の提出は必要ではありません。しかし、自営業の場合は毎月決まった日に給料が入るわけではありませんし、返済の見込みがあるかどうかというを審査するためには収入証明をチェックするしか方法がありません。
もうひとつ自営業の人が借入をする際に金融機関が気にするにはその使い道です。カードローンやフリーローンは使い道を制限していません。自由に使うことができますが、多くの場合、事業資金や借金の返済には利用できないという規定があります。しかし、実際にはカードローンを利用する自営業者は経営難に陥っていることが多く、カードローンを借りて自転車操業をしていることも少なくありません。それではお金を借りても返せませんし、そんな状況で経営を続けていくこと自体に問題があります。
以上のように金融機関は自営業者にお金を貸すことに慎重になっていますが、それは自営業者だからというわけではなく、会社員であっても過去に返済トラブルなどがあれば同じことです。カードローン審査で最も敬遠されるのは過去に返済の遅れや自己破産などがある場合です。お金を返さない人、信用できない人、そう判断されるとどこの金融機関もお金を貸してくれません。質問者様の質問内容を拝見するとカードローンを事業資金に利用しようとしていますね。もちろん申告しなければそんなこと相手にはわからないと思いますが、結局返済が難しくなり、自分の首を絞めることになりかねません。よく考えてから借入しましょう。
自由業におけるカードローンの意義について
自由業は定義として、フリーランサーや自営業の中で店舗や従業員を必ずしも持つ必要のない仕事の事を指します。例えば小説家のように特定の勤務時間というものが無く、且つ自身で何らかの経営を行っている訳ではない職業が該当します。
こうした職業ですから収入は成功報酬に当たる部分が大きく、一定期間内で見た場合にはその額が安定しないとおう側面がある事も特徴的です。そこでカードローンの利用については相性の良い職業と捉える事も出来ます。収入の少ない際に借入を中心に利用し、大口の収入があった際に一気に返済するという方法を使う事で、安定性に欠ける金銭面でのリスクヘッジに繋げる事が出来るからです。
（⇒様々な仕事とカードローンの相性）
ところがその一方で肝心のカードローン申込の審査段階においては、自由業という職業は前述の収入面の特徴から比較的不安定な職業であると見なされ、どちらかと言えば不利な扱いを受け易いという側面があります。しかし利用のメリット面の大きさを考えると、何とか審査に合格して契約に漕ぎつけたいものです。
（⇒融資の審査はどのように見ている？）
そこで申込段階からの戦略が重要となります。まず申込先として、予め自由業として職業を申告した場合の審査通過実績が多そうなカードローンを選択すべきと言えます。自由業については詳細な記載が無い事が多いのですが、類似する自営業については「自営業の方の申込可」等と記載されているローンもあり、そうしたものを選ぶべきと言えます。
そしてより審査に合格し易くする為に、極力小さな枠で申請する事を心掛けます。つまり信用が低く見られるかもしれない事を前提とし、契約して貰う事に特化する訳です。クレジット機能等のオプションが選べる場合には、その部分はカットしてしまうのも1つの方法です。
契約に至ればその後の信用の判断としては利用・返済実績が重視されますし、そこで信用を積み重ねれば枠の増額等も考えられますから、メリット面を最大限に活用した利用が可能となります。
（⇒融資の増額方法について）
